Japanische Klassiker mit Furigana
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ひとこおりのシャスタさん
火と氷のシャスタ山
小島 烏水
Lesen Sie 火と氷のシャスタ山 (ひとこおりのシャスタさん) von 小島 烏水 (こじまうすい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.333 Zeichen · 16 Bildschirme
その私たちの登山にしてからが、時間不足のために、絶頂の剣ヶ峰ともいうべき、シャスタ・ピークまでは、達しなかったのだから、一個の予察地形図をスケッチしたぐらいの、軽い気分で読んでいただきたい、何も登山記だからと言って、死に身になってコチコチと緊張しなければならない、というものでもなかろう。
シャスタへ行くには、私たちの居住地、桑港から、オレゴンへと北向する南太平洋鉄道の便を借りるのである。汽車はサクラメントの大河に沿うて走る、川の底には、堅い凝灰岩などが露出しているが、シャスタを距ること、五十哩位のところから、熔岩が、両岸に段丘を作っている。そして段丘の上に、小舎が建てられたり、馬鈴薯や唐黍が植えられたりして、この辺の畑としては、手入れが届いている。その熔岩は、シャスタの南麓から迸ったのであるが、ちょっと富士山から、桂川に沿うて猿橋まで達しているところの「猿橋熔岩」に似ている。しかし猿橋の方では、熔岩の延長八里ぐらいで、厚さも今日見らるるところでは、四、五米突ばかりの薄い皮であるが、サクラメントへ流れるシャスタ熔岩の厚さは、五十呎から二、三百呎に達している。