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Japanische Klassiker mit Furigana

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かせいたんけん

火星探険

海野 十三

Lesen Sie 火星探険 (かせいたんけん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 77.522 Zeichen · 155 Bildschirme

Aozora Bunko

出発はかっきり九時だからね」

「そんなに時間があるのなら、あいつらの家へ行った方が面白いじゃないか」

「うん、それがよかろう」

一同はうち揃って、ぞろぞろと山木と河合の住んでいる洗濯店の裏手へ集ってきた。

だがそんなところに二人はいないことが分った。そして彼らは、牧場の壊れかかった小屋の方へ、わいわいいいながら流れていった。

面くらったのは山木と河合だった。小屋の扉をぴったりと中からおさえて、誰一人入らせまいとした。

「ちょっと見せろよ。折角こうして送りに来たのに……」

「いけない、いけない。出発の時刻が来たら堂々と扉をひらいて出ていって見せるから」

「ふうん、気をもたせるねえ。出発時刻は正確なんだろうね」

「ぜったいに、正確だ。九時零分だ」

「よし皆。もうすこしだとよ、待っていよう」

中では二人のほっとした溜息がきこえた。その頃、ようやくフェンダーも直り、イグニションもどうやらきくようになった。あとは車体のぬりかえであった。

「おい、まだ残っていた。ヘッド・ライトがついていない」

「ああっ、そうか」

自動車がヘッド・ライトをつけていないとどうにも恰好にならない。