Japanische Klassiker mit Furigana
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とうだいき
灯台鬼
大阪 圭吉
Lesen Sie 灯台鬼 (とうだいき) von 大阪 圭吉 (おおさかけいきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.718 Zeichen · 27 Bildschirme
「妙なものですね」
とわれながら妙な声を出した。すると今までずッとわたしの奇妙な収穫物をみつめていた東屋氏は、
「……こいつア面白くなってきた。ねきみ、これが考えられずにいられるものか!」
そう言ってわたしからその綱を取り上げると、
「何に使ったものか、聞いてみよう」
と歩きだした。
構内へ戻ると、ちょうど倉庫の前で三田村技手が、針金の束を引っ張り出してしきりになにかやっている。東屋氏は早速始めた。
「この綱は灯台のでしょう?」
「そうです。倉庫にいくらも入れてあるやつです。おや、こんな紐のついたのは……はて、どこから拾ってこられたんですか?」
けれども東屋氏は答えようともしないで、しきりに暗の空をふり仰いでいたが、やがて突飛もないことを訊きだした。
「この灯台の高さは、ランプ室の床までで三十メートルでしたね。じゃあきみ、この綱の長さを計って下さい」
三田村技手は、手もとの巻尺ではかり始めた。
「……綱も紐も、両方とも二十六メートルずつあります」
「なに二十六メートル?……待アてよ?」
とまたしばらく闇空を睨めていたが、
「ね、三田村さん。あの回転ランプの重量は、どれぐらいあります?」