Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ほのおのひと――ゴッホしょうでん――
炎の人――ゴッホ小伝――
三好 十郎
Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme
うな。とにかく、今から思うと二十年前、あれもこれも夢でさ。
ヴィン でも、フランスの飢えた平民のために戦った小父さんの気持は、今でもチャンと残っている。この店だって、これが有るために僕ら貧乏な絵かきが、どれだけ助かっているか知れやしない。僕はそう思うんだ。世の中が、たとえどう変ったって、平民が、つまり貧しく働いている人間が幸福にならなきゃならんと言うことは、いつでも、どこでも真理だと言うことだ。僕も貧乏だ。そして貧乏な人間を絵に描く。僕は金持とは縁がない。貧乏人が一人でも食う物がなくて泣いている時に、僕だけが天使の絵なぞ描いて自分だけで良い気持に幸福になってはいられない。(先程の陰鬱な、状態から、いつの間にか再び昂奮状態に入っている。その変化の波の激しさ)
タン そうですとも! 全くです! 今の世の中で、一日五十サンチーム以上で暮している奴は、みんな悪党ですよ!
ヴィン それでペール・タンギイだ。よし、描くぞ。(低い鼻歌で「マルセーズ」のメロディを口ずさみながら、カンパスに向う。モデルに坐っているタンギイも、それに和する)……アルモニイ。統一。……トーンがない? ……そうか。