Japanische Klassiker mit Furigana
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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――
炎の人――ゴッホ小伝――
三好 十郎
Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme
世の中にはそういうおかしな人間も居ると言うことよ。当人は大まじめかも知れねえが、ホントウは道楽だ。第一おめえ、救うと言ったって、宗教だとか坊さんの力なんぞで俺たちのこんなありさまが、一体全体、救えるかよ? 冗談も休み休み言うがいいんだ。俺たちを救えるなあ、俺たちだけしきゃねえんだ。それによ、あの人の言うことあ決ってらあ。人はパンだけで生きるものに非ず、貧乏な人間が貧乏の中に福音を信じ祈りに生きてりゃ、いつかは神の祝福がある。へっ! だから、爆発で人がこんだけ死んでも、ただ祈ってろ。慰藉料を会社が三十フランずつしきゃ出さなくても、がまんしてろ。日給二フランと五十サンチームを三フランに値上げすることなんぞ要求するな。あべこべに二フランに値下げしようと言う今度の会社のやり方にも、御無理ごもっともで黙って働け!
アンリ ちがうぞ。ちがわあ! 今度の値下げについて黙っていろなんぞと、ここの先生は言ってねえ。三フランなきゃ暮しは立たねえとハッキリ言ってたぞ。今日もそのことを掛け合って来るんだって出かけたんじゃねえか。
デニス へへ、今に見な、チャーンとお前、バリンゲルにやりこめられて戻って来るよ。