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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

ただ、ある朝ヒョッと、人間はいつまでも生きてるもんじゃないと思った。俺も、だから、自分のホントにしたいと思うことをしなくちゃならんと思ったんだ。それまで十五年間俺は証券屋をやって、妻子を養って来た。今後もなんとか困らないだけの金は稼いでやった。だから後は、自分たちで何とかするがいい。これから先の俺の月日は俺のものだ。自分だけのために使うんだ。だから絵を描くんだ。あとはどうでも良い。俺の知ったことじゃない。そう思って、そうしたまでさ。ハハ!

ヴィン そうら、そう言って君は笑う! そんな風にだね。自分の親しい者をギセイにする資格が人間にあるのかね! しかも君は笑っている! 君の奥さんと子供さんは君から捨てられて、今ごろは泣いているかも知れないのに、君は笑うんだ! まるで君は悪魔だ。

ゴー アッハハ、俺が悪魔なら、君はダニだよ。だってそう言う君自身はどうだい? 弟のテオドールを君はギセイにしてないのか? もう五年もテオ君は自分の月給の中から毎月百五十フランずつ君に送って来ているが、そのためにテオ君は結婚しようにも、思うように行かないで、行きなやんでいるそうじゃないか?