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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

それだけの利潤がないし、新株を売り出すことも出来ない。……では、せめて、爆発で生き埋めになった坑夫たちの死体発掘だけでもしてくれと私は言った。……そうです、私もなんとかして、そうしたいと思って重役や技師たちとも、さんざん相談して見たが、どうしても、それが出来ない。会社ではあの坑道は再開する意志がない。して見ても生産費だけの利益があがらない。しかも死体を発掘するには百人の坑夫で一カ月かかる。その費用は誰が出します? 会社にはそんな力はない。しかもそうして見ても、結局なんになる? 坑夫たちの死体を、あの墓場から、この墓場へ移すだけじゃないか?

デニス (低く、歯の間から)ちきしょう!

ヴィン ……バリンゲルさんも、悲しそうな、腹を立てた顔をして……言った。キリのない、絶望的な悪循環だ。わしは、もう何千回もこいつを回って来た。坑夫が悪いのでも、会社が悪いのでも、石炭が悪いのでもない。悪いのは出炭量が少な過ぎることだ。そんな炭坑からまで無理に石炭を掘らなきゃならんと言うことだ。そういう世の中であると言うことだ。しかたがない。……世の中をとがめて見ても、どうなりますか? すると、こんなみじめな有様については、神さまに責任があるんじゃないでしょうかね? わしが、カトリック教から、無神論者になってしまったのは、そのためです