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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

おかみ (笑っている人々をジロリと尻眼にかけた末にタンギイに)なにが、おかしいんです、また商いをしそこなったんですよ! こんな絵、切って売って、どこが悪いんです?

ロート (テーブルを叩いて喜こんで)まったくだあ、切って売ってどこが悪い! ねえベルト! みんな気ちがいだろう? ハッハハ。(他の三人笑う)

おかみ (これも笑い出してしまって)気がちがっているのは、あんた方だけでございますよ!

ロート そうだそうだ、クサンチッペ万歳! よし、これを一つ献じよう。(ブランディの瓶を差し上げてヒョコヒョコ歩いて、売台の方へ)

そこへ、表からポール・ゴーガンを先きに、それに後から追いすがるようにして何か話しかけながらテオドール・ゴッホの二人が入って来る。……ゴーガンはドッシリと重々しい感じの大男で、自我を制御する力を持った人間特有の無表情さで、いくらテオから話しかけられても、すましている。アストラカンの帽子に、濃青色の大きなマントに東洋風のステッキ。テオは例の通りキチンとした黒服で、この前より顔色が青い。

テオ (話のつづき)そういう訳ですから、ゴーガンさん、お願いです。