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Japanische Klassiker mit Furigana

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ほのおのひと――ゴッホしょうでん――

炎の人――ゴッホ小伝――

三好 十郎

Lesen Sie 炎の人――ゴッホ小伝―― (ほのおのひと――ゴッホしょうでん――) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.035 Zeichen · 207 Bildschirme

Aozora Bunko

一人はおとなしい、心の弱い、もう一人は粗暴で自分勝手な。その両方がいつも戦っているのです。つまり、兄はいつでも兄自身の敵だと言えます。そのために人を苦しめるのと同時に自分を苦しめているんです。わかっていただけるでしょうかね?

ベルト ええ、ええ、わかるような気がします。

テオ 兄をパリに来させたのは失敗でした。しかし、兄が一人前の立派な画家になるためには、やっぱりパリに来て、皆さんの絵を見て、皆さんと交際することが必要だったんですよ。そして、その効果は、たしかにあったんです。兄の絵がこの半年の間に明るくなって、技術的にも進歩しているのは事実です。でしょう、ベルナールさん? そうですね?

エミ そうです、それは確かにそうです。

テオ ですから、兄がパリに来たことを私は後悔はしていません。それに、あなた方も私の店で御覧くださった「ジャガイモを食う人々」――あの絵です。あの絵を兄がオランダから送ってくれた時に、兄さんの絵は暗過ぎる、もっと明るくならなければならない、今パリの印象派のすぐれた画家たちがどんなに明るい絵を描いているか兄さんは早く知らなくてはならない、と言ってやったのは私なんですからね。