Japanische Klassiker mit Furigana
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むじんとうにいきるじゅうろくにん
無人島に生きる十六人
須川 邦彦
Lesen Sie 無人島に生きる十六人 (むじんとうにいきるじゅうろくにん) von 須川 邦彦 (すがわくにひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 100.616 Zeichen · 201 Bildschirme
さてこのかさぶたが、だんだん大きくなると、船が走るとき、水が船底にぶつかるいきおいで、かさぶたを、ぽろりとはがしてしまうのだ。
そして、かさぶたの表面に成長した、海藻や貝が、かさぶたといっしょに落ちて、新しい、すべすべした銅の表面があらわれるので、船の速力がおそくならないのだ。いまでは、各国とも、木船の底は、銅か黄銅の板でつつまなければいけない、という規則ができている。
「船食虫のことは、漁業長から、話があるから、よく聞くように。何か質問があるか」
浅野練習生は、立って質問した。
「鉄の板で、木船の船底をつつんでは、いけませんか」
「それもいい。だが、船が重くなる。船食虫はふせげるが、海藻や貝は、たくさんつく。そして、銅のように、しぜんにはげて落ちない。だから、鉄や鋼の船も、これにはこまっている。ときどき造船所のドックに船を入れて、船底についたものを、きれいにかき落して、鉄のさびないペンキと、海藻や貝をふせぐ、とくべつのペンキをぬるのだ。鉄船や鋼船の底が赤いのは、このペンキがぬってあるからだ」
秋田練習生も、質問した。
「木船の底にぬって、虫や海藻などをふせぐことのできるペンキは、ないのですか」