Japanische Klassiker mit Furigana
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むじんとうにいきるじゅうろくにん
無人島に生きる十六人
須川 邦彦
Lesen Sie 無人島に生きる十六人 (むじんとうにいきるじゅうろくにん) von 須川 邦彦 (すがわくにひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 100.616 Zeichen · 201 Bildschirme
この二隻の捕鯨船が、木船であったから、こわれた船の木材で、小船をつくることができたが、もし鉄の船であったら、船をつくって、ハワイに行くことはできなかったろう。それに、昔の帆船の乗組員は、みんなきような人たちであって、たいがいの人は、大工の仕事ができたのである。
その、パール・エンド・ハーミーズ礁を、ぶじに通りすぎようと、龍睡丸は、よい風に帆をいっぱいにふくらませて、ミッドウェー島へと進んでいた。
やがて日がくれて、十八日の午後十時になった。そうすると、今までふいていた北東風が、急にばったり凪いで、風がまったくなくなってしまった。
風で走る帆船が、無風となっては、どうすることもできない。こういう時は、錨を入れて碇泊すれば、いちばん安全である。
それで、錨を入れようと思って、海の深さをはからせると、とても深い。百二十尋(二百十九メートル)の深さまではかれる測深線が、海のそこへとどかない。つまり、海はたいへん深くて、百二十尋以上もあるのだ。
しかたなく、船を流しておくことにした。船は潮のまにまに、ぐんぐん流れて行く。
そのうちに、波のうねりが高くなってきた。