Japanische Klassiker mit Furigana
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むざん
無惨
黒岩 涙香
Lesen Sie 無惨 (むざん) von 黒岩 涙香 (くろいわるいこう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.602 Zeichen · 56 Bildschirme
事も有ますけれど彼れは爾で有ません、安物ながら博多の帯でも〆て居れば是非最う腰の廻りに煙草入が有る者です(荻)夫なら其煙草入や財布抔が何うして無なッた(大)夫が遺恨だから無なったのです遺恨とせねば外に説明の仕様が有ません、遺恨も唯の遺恨では無い自分の身に恨れる様な悪い事が有て常に先の奴を恐れて居たのです、何でも私しの考えでは彼れ余程緩くりして紙入も取出し煙草入も傍に置き、打寛ろいで誰かと話でも仕て居たのです其所へ不意に恐しい奴が遣て来た者だから取る者も取合えず逃出したのです夫だから持物は何も無いのです(荻)而し夫だけでは何うも充分の道理とも思われんが(大)何故充分と思われません第一背の傷が逃た証拠です自分の身に悪い覚えが無くて何故逃ます、必ず逃る丈の悪い事が有る柄です、既に悪い事があれば恨まれるのは当前です、自分でさえ悪いと思って逃出す程の事柄を先方が恨まぬ筈は有ません(荻)夫は爾だ、左すれは貴公の鑑定では先ず奸夫と見たのだナ奸夫が奸婦と密び逢て話しでも仕て居る所へ本統の所夫の不意に帰って来たとか云う