Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶらいはうたず
無頼は討たず
山本 周五郎
Lesen Sie 無頼は討たず (ぶらいはうたず) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.446 Zeichen · 23 Bildschirme
それを御承知のうえで得心のゆくだけお捜しなさいまし、燈もお貸し申しますよ」
男たちは出端を挫かれた。佐貫屋の遺族の住居とは知らなかったらしい、年かさの一人が慌てて抜身をおろしながら、
「これゃ悪いことを致しました。私達は西条村の繩権の身内で、とんと不案内なもんですから、お騒がせ申して相済みません。なあに、佐貫屋さんのお宅と伺っただけで鼻猪之のいねえ事は分ります、どうか御勘弁下せえまし」
「お分りになれば結構ですが、念のため御案内を致しましょうか」
「なにその御念にゃあ及びません、どうもとんだお騒がせを致しました、お袋さまへ宜しくお詑びを」
挨拶もそこそこ、みんな外へ出る。
「はは、野郎どこへずらかりやがったか」
「西を洗ってみろ」
口々に喚き交しながら立去った。
半太郎は足音の遠のくのを聞きすまして雨戸を閉すと、再びあがって母の背をさすり始めた。――そのまま凡そ四半刻もする、やがて納戸をそっとあけて猪之助が出て来た。
「済まなかった」とそこへ坐るのを、
「ああ、お礼には及びませんよ、よかったらすぐに出て行っておくんなさい」
「今夜はなんにも云わねえ、お房さん」
と猪之助はお房を見て、「お蔭で生命が助かった、おめえから息子どんにようく礼を云ってくんな、――決してこのままにゃあしねえ、改めて挨拶をするから」