Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶらいはうたず

無頼は討たず

山本 周五郎

Lesen Sie 無頼は討たず (ぶらいはうたず) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.446 Zeichen · 23 Bildschirme

Aozora Bunko

「お恥かしゅうございます」

「ふだんの付合どころか、悪い因縁のある仲でよくそうしておやんなすった、さすがに庄兵衛どんの息子さんだと、聞いた私も口幅ってえが感心申しました、それについて――韮崎のが来て云うのに、庄兵衛どんとの間違いは取返しようもねえ、然し今度という今度はお主の前に男の頭を下げてどんなにでも詑びをする、どうか前のことは水に流して勘弁して貰いたいとこう云うのだ」

「――はい」

「それで私も韮崎のがそこまで云うなら何とか計ってみようと、こうして佐貫屋に縁のある人達に集って貰ったのだが、どうだろう、お主の気持は?」

半太郎は答えなかった、和田源はなだめるように続けた。

「ついでに云っちまうが、韮崎のお主に詑びようというにはもう一つ訳があるんだ、それはお信さんの事だ――」

「ちょっとお待ちなすって」半太郎は手をあげて遮った、

「お信さんの事を伺うまえに、ひと言伺いたいことがございます、甲府の小父さん御免下さいまし」

和田源へ会釈をして、半太郎はぐいと猪之助の方へ向直った。

「猪之助親分、いま伺えば、取返しのつけようがない事だとおっしゃったそうですね、取返しのつかぬ事をどう詑びて取返そうというお積りですか」