Japanische Klassiker mit Furigana
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ぶらいはうたず
無頼は討たず
山本 周五郎
Lesen Sie 無頼は討たず (ぶらいはうたず) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.446 Zeichen · 23 Bildschirme
半太郎は別に急きもせず、
「皆さんはどうおっしゃるか知れませんが、私は父の敵を討とうなどとは思いません」
「何で――ござんすって※(疑問符感嘆符、1-8-77)」
「やくざ渡世は初めから生命を賭けているはず、強い者が勝って弱い者が負ける、唯それっきりの世界――人並の義理や人情を持出すことの出来ない、言わば人間の道を踏外した稼業でございましょう、斬るも斬られるも素より稼業柄のことで、堅気の私共が関わるべき事じゃ有りません」
「若親分!」
丹三がずいと膝をすすめた、「おまえさん、それで口惜しくはありませんか、親を殺されて残念だとは思いませんかい」
「それとこれとは話が別でございます」
半太郎はきっぱりと答えた。
「別だとはどう別なんで――?」
「それは云えません」
「そうだろう、云えなかろう」
丹三ががらりと態度を変えた、「おめえさんは臆病風にとっ憑かれているんだ、男の性根を無くしているんだ、なんだ箆棒め」
「丹三、口が過ぎるぞ」
「うっちゃっといてくんねえ吉兄哥、あんまり人を馬鹿にしゃあがる、こちとらあ生命を投出して親分の仇討をしようとしているんだ、それをなんでえ、やくざが殺されるのは稼業柄だ。