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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぼんのうひぶんしょ

煩悩秘文書

林 不忘

Lesen Sie 煩悩秘文書 (ぼんのうひぶんしょ) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.705 Zeichen · 173 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「そのこと! わしも外ながら出羽の動静を――いや、言わぬというて、また――続けい話を。」

姉を拉し去り、父を殺され、母を自害させた祖父江出羽守を、大次郎が秘かに仇とつけ狙うのに、不思議はなかった。

が、かたきを持つ身が、師の娘を恋し、養子に入り、養父の名を襲って道場を受け継ぐ――それでもいいものだろうか。

討っても討たれても、いずれ千浪に嘆きを見せねばならぬ。

この大望のために、道場を捨てなければならない日もくる。

それかといって、処女の純情と、老師の恩愛は、一片の理では断ち切れぬ。なによりも、千浪を求めて止まぬ己が恋ごころ――そこに大次郎の苦しみがあり、また、きょうまでこの秘密を、独り、胸に呑んできたわけなので。

七年前の七月七日。

田万里を散って下山する日に。

当時村内で、大次郎と一ばん仲が好く、幼いころから田万の三人組、三羽烏と言われていた三人の若者があった。

いずれも、田万の里に古い郷士の倅。

年齢も、三人ともそのとき二十歳で。

伴大次郎。

江上佐助。

有森利七。

「三国ヶ嶽の頂上に、三国の鎮めとして三国神社というのがあります。三人袂をわかつ。