Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくだんたいへいき
爆弾太平記
夢野 久作
Lesen Sie 爆弾太平記 (ばくだんたいへいき) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.653 Zeichen · 98 Bildschirme
百円紙幣がア 浮いて来たア
ドオンと一発 掴み取りイ
浮いたア浮いたア エッサッサア
浮いたア浮いたア エッサッサア
お前が抱かれて くれるならア
片手や片足 何のそのオー
首でも胴でも スットコトン
明日の生命が スットコトン
スットコスットコスットコトン
浮いたア浮いたア エッサッサア
百円紙幣がア 浮いて来たア……」
と来るんだ。どうだい……コイツが止められるかどうか考えてみたまえ。
こうして財布の底までハタイてしまうと、明日は又「一葉の扁舟、万里の風」だ。「海上の明月、潮と共に生ず」だ。彼等の鴨緑江節を聞き給え……。
「朝鮮とオ――
内地ざかいのアノ日本海イ――
揚げたア――片帆がア――アノよけれエ――ど――もオ――。ヨイショ……
月は涯てし――も――ヨッコラ波枕ヨオ――いつか又ア――女郎衆のオ――膝枕ア――」
と来るんだから遣り切れないだろう。海国男児の真骨頂だね。
そのうちに又、ドオンと来る。五千、一万の鯖が船一パイに盛り上る。コイツを発動機船の沖買いが一尾二三銭か四五銭ぐらいの現金で引取って、持って来る処が下関の彦島か六連島あたりだ。