Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
Lesen Sie 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 101.908 Zeichen · 204 Bildschirme
が、そこでターネフは、またハンドルを右に切りかえたので、車は歩道の上へのりあげたものの、がたと一ゆれしてうまく、道路の上にもどることが出来た。
房枝は、そのさわぎをよそに、今しも車輪にかけられそうになった格闘中の二人の男に、全身の注意力を送った。
道のまんなかで、組打をやっているのは、たしかに帆村とトラ十だった。トラ十の顔がぱっと、こっちを向いたことをおぼえている。トラ十はそのとき、ひじょうに驚いた顔つきになって、なにごとかわめいた。だが、何といってわめいたのやら、房枝には、もちろん聞えなかった。
「あっ、あいつ等だ。あいつ等、うごけないはずだ。ど、どうして」
と、そのときトラ十は叫んだのであった。そのとき、下に組しかれていた帆村が、えいと気合もろとも、トラ十のからだをはねのけた。房枝はそこまでは、はっきりと見た。自動車が走りさると、道路の上は、まっくらになってしまって、その後、二人の勝敗がどうなったか、ざんねんながら、房枝はしることができなかった。
ターネフ邸にて
自動車がついたのは、一軒のりっぱな洋館であった。その間も黒川は、なにかさかんにわめいていたが、舌がもつれていて、何をいっているのかさっぱりわけがわからなかった。