Japanische Klassiker mit Furigana
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ばくやくのはなかご
爆薬の花籠
海野 十三
Lesen Sie 爆薬の花籠 (ばくやくのはなかご) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 101.908 Zeichen · 204 Bildschirme
とつぜん、甲板の方で、どーんという大きな音がして、部屋の壁が、ぴりぴりと震動した。
いったい、それはなんの音だったろうか。
ねらわれているこの汽船雷洋丸の中に、ついに起った怪事件の真相は?
らんぼう者のトラ十は、どうしたのであろうか。あやしい花籠は、どこにあるか?
闇の甲板
とつぜん、甲板の方で、どーんという大きな音がしたものだから、船客たちは、きっと、顔色をかえた。ミマツ曲馬団の一行も、びっくり仰天!
「あっ、あの物音はなんだ」
「今の音は、爆弾でも落ちたのかな。この船は、しずめられちまう! おい、どうしよう」
「どうしようたって、仕方がないじゃないか。そのときは、この汽船につかまってりゃ、それこそ海の底まで、ひっぱりこまれる」
「おい、じょうだんじゃないぞ。われわれは、どうすればいいんだ」
「どうにも仕方がないさ。いずれそのうち、鼻の穴と口とに海水がぱしゃぱしゃあたるようになるだろう。そのときはなるべく早く、泳ぎ出すことだねえ」
「泳げといっても、お前がいうように、そうかんたんにいくものか。ここから何百キロ先の横浜まで、泳いでわたるのはたいへんだ」
などと、さわぎたてる。