Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うしのまるやき
牛の丸焼
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 牛の丸焼 (うしのまるやき) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.119 Zeichen · 9 Bildschirme
これが住民たちの最高のご馳走であるが、恐らくわれわれの世界でも、最高のご馳走であるかもしれない。「世界中で一番おいしいビーフ・ステーキの香が、はしゃいでいる群衆の間にひろがり、男も女も、湯気の立っている大きい肉の塊りを手づかみにして、草原の中に坐っている」。そして百八十人の住民たちで、無事二匹の牛を片づけたそうである。効果は覿面で、テスト用の巨大石像は、やすやすと、草原の上を曳いていかれたと書いてある。
土の中に穴を掘って焚火をして、焼石と土熱とで、材料を蒸し焼にするというこの方法は、いかにも原始的である。しかし考えてみると、これは高度に文明化した料理法ともいえる。われわれ文明人の調理場の中には、牛を一匹丸焼にする容器は、備えつけられていない。そして恐らく誰も、牛の丸焼の味は知らないであろう。そういう料理を、土人たちは、簡単にやってのけているのである。
文明人の方で口惜しがって、大きいオーヴンを特別につくらせて、牛を一匹入れて対抗してみても駄目である。それなら象といわれたら、きっと困るにちがいない。家から建てなおさなければならないからである。野外でやればいいといわれるかもしれないが、それなら下等なクラントウになってしまう。