Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
うしをつないだつばきのき
牛をつないだ椿の木
Lesen Sie 牛をつないだ椿の木 (うしをつないだつばきのき) von Niimi Nankichi (新美 南吉) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.096 Zeichen · 19 Bildschirme
「うん、あそこなら、出ようて、前の山で清水が湧くくらいだから、あの下なら水は出ようが、あんなところへ井戸を掘って何にするや。」
と、井戸新さんがききました。
「うん、ちっとわけがあるだて。」
と、答えたきり、海蔵さんはそのわけをいいませんでした。
海蔵さんは、からの人力車をひきながら家に帰ってゆくとき、
「三十円な。……三十円か。」
と、何度もつぶやいたのでありました。
海蔵さんは藪をうしろにした小さい藁屋に、年とったお母さんと二人きりで住んでいました。二人は百姓仕事をし、暇なときには海蔵さんが、人力車を曳きに出ていたのであります。
夕飯のときに二人は、その日にあったことを話しあうのが、たのしみでありました。年とったお母さんは隣の鶏が今日はじめて卵をうんだが、それはおかしいくらい小さかったこと、背戸の柊の木に蜂が巣をかけるつもりか、昨日も今日も様子を見に来たが、あんなところに蜂の巣をかけられては、味噌部屋へ味噌をとりにゆくときにあぶなくてしようがないということを話しました。
海蔵さんは、水をのみにいっている間に利助さんの牛が椿の葉を喰ってしまったことを話して、