Japanische Klassiker mit Furigana
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カラスキーしのゆうじょう
犂氏の友情
久生 十蘭
Lesen Sie 犂氏の友情 (カラスキーしのゆうじょう) von 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.312 Zeichen · 27 Bildschirme
こいつを、見当ちがいな隠語まじりかなんかでやるんですから、聞いていると、噴き出さずにはいられないんです。……こっちがいっこう相手にしないもんだから先生焦気となりましてね、これでもか、これでもかというふうに、一日ましに法螺の桁がひとつずつ上ってゆくんです。このごろは、金高のほうも相当莫大になりましてね、二十万法ばかりのところへ行っているんです。……人間もだいぶ殺しましたねえ。わたくしの知ってるところでは、坊さんが三人、タキシーの運転手が二人、歯医者が一人に造花屋の女工が一人。……だいたい、こういった塩梅なんです。たいへんな虐殺です。ここへ来る連中も、とても先生には敵わないということになってしまって、まるで腫物にでも触るようにビクビクして、うっかりそばへも寄りつけないようなありさまなんです。実際ね、先生にとっ捕まっちゃ百年目。この世に有りとあらゆる悪事の総浚いをされるんだから、たいがい茹ってしまうのです。放っておくと手に負えないことになりそうなので、今日の昼、出鱈目なことを言って、ちょっと先生を威かしてみたんですが。……どうです、薬が効いたようでしたか? あの臆病な先生のことだから、さぞ、仰天なすったことでしょうね」