Japanische Klassiker mit Furigana
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いぬがなくとガラスがこわれるか
犬がなくとガラスがこわれるか
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 犬がなくとガラスがこわれるか (いぬがなくとガラスがこわれるか) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.337 Zeichen · 41 Bildschirme
たいへんむつかしいことのようであるが、平たくいえば次のとおりである。
まず因果律から説明しよう。
われわれは、日常よく「何々だから何々になった」という表現を使う。はじめの何々はいわゆる原因であり、あとの何々は結果である。何か、こと、すなわち結果があると、その原因を考える。茶わんが割れたのは落したからである。昼のつぎに夜がきて、また昼がくるのは、地球が廻っているからである。こういうふうに、原因があると結果がでてくるという考え方を、因果律という。原因結果の法則ともいわれているものである。
つぎに、分析と綜合という方法であるが、これもわれわれが、日常しじゅう使っている考え方である。自然界にあるものは、いろいろな性質の組合せから成っている。それを一度に見たのでは、なんのことかわからなくなるので、性質の一つ一つを分けてしらべてみる。
たとえば、ここに一つの壺があったとすると、まずその形はどうか、目方はいくらか、釉薬はどうか、色は……というふうに、各性質に分けて、そのひとつひとつについてしらべる、これが分析である。そしてその分析によって得られた知識をまとめたもの、すなわち綜合したものをもって壺全体の性質とする。