Japanische Klassiker mit Furigana
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いぬがなくとガラスがこわれるか
犬がなくとガラスがこわれるか
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 犬がなくとガラスがこわれるか (いぬがなくとガラスがこわれるか) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 20.337 Zeichen · 41 Bildschirme
陸上競技のトラックで、一列横隊で走るとしたら、外側を走る選手は、遠まわりになるので、はやく走らなければならないのと同じことである。
ところで、はやく流れている水はたいていにごっている。洪水のときは必ず濁流である。これは、はやく流れる水は土や泥をもってくるからである。山奥の渓谷では、きれいな水の急流もよく見られるが、これは川底の土や泥がすでにみな洗い流されていて、運ばれる土砂がなくなっているからである。
ところが、にごった水をくんでおくと土や泥は下に沈んで、水は澄んでくる。流れが止まればもちろんであるが、流れがおそくなっても、土や泥の一部は沈澱する。それで川は流れのはやいところで川床を削り、おそくなったところに土砂を堆積する。
川が曲っている場所では、カーヴの外側の岸は、流れがはやいために岸も川底も削られやすい。岸の方は流れがつきあたるためにとくによく削られる。ところが、内側のほうは流れがおそいので、上流からもってきた土砂が堆積する。その結果、カーヴの内側がだんだん埋められて、外側が削られてゆく。したがって、川の曲ったところでは、カーヴが自分でだんだん発達する。