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Japanische Klassiker mit Furigana

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きょうかしあかちょこべえ

狂歌師赤猪口兵衛

夢野 久作

Lesen Sie 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 39.418 Zeichen · 79 Bildschirme

Aozora Bunko

松倉十内は苦笑いをした。非人風情の賢明ぶりを感心すると同時に、冷笑してみたくなったらしい。

「アハハハハ。成る程、成る程。良う相わかった。その方のような人間でなければ見えぬ事じゃ。しかしそれ程に道理がわかるその方ならば今少々、金持になっておる筈ではないかのう。ハッハッハッ……」

赤猪口兵衛はニッタリと笑い返した。赤い鼻の頭を今一度、念入りにコスリ上げると、炭俵の上からガサガサと一膝進み出た。

「ヘヘ……旦那様……横道へ入って恐れ入りまするが、私は元来、金持が嫌いで御座いまして……」

「フーム。返す返すも珍しい事を申す。世の中に金ほど大切な物はないという事を、その方はよく存じておる筈じゃが……」

「……そ……それがで御座います。旦那方の前では御座いますが、私どもは一口に非人と言われておりまするだけに、普通の人間とはチットばかり了簡が違いまする」

「フウム。ドウ違うかの」

「普通の人間がお金を欲しがるのは楽をしたいためで御座りまする。つまり、恥を掻きとうないため、義理が欠きとうないため、人情を外しとうないためで御座いまする。それが叶いませぬために貧乏神を怨んで、首を釣る者がおりまする位で……」