Japanische Klassiker mit Furigana
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りょうしとくすりやのはなし
猟師と薬屋の話
小川 未明
Lesen Sie 猟師と薬屋の話 (りょうしとくすりやのはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.698 Zeichen · 8 Bildschirme
彼は、気づかれないように後ずさりをしました。そして、また、くまを打たずに家へもどったのでありました。
「ああ、暮らしのためといいながら、なんて殺生するのはいやな商売だろう。あのくまを殺すのはぞうさもないが、金のために、そんなむごいことができようか。」と、猟師がため息をつきました。
ところが、困ったことには、おかみさんが重いかぜにかかって、どっさり床についたのです。貧乏で、医者にかけるどころか、あたたかなおいしいものをたべさせることもできません。頼むところはなし、どうすることもできなく、猟師は自分のだいじな鉄砲を売ろうと決心しました。なぜならほかに、売るような金目の品物は、なんにもなかったからです。
「これを手放してしまえば、明日から、自分は、猟にゆくことができない。」と、思いましたが、妻が病気なら、そんなことをいっていられませんので、ある朝、鉄砲を持って、町へ出かけようとしました。
ちょうど、そこへ、旅の薬屋さんがやってきました。あれから、くま打ちにいかなかったかと、たずねましたから、猟師が、その後のことをすっかり打ち明けて物語ったのでした。だまってきいていた薬屋さんが、いくたびもうなずいて、