Japanische Klassiker mit Furigana
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ねこはち
猫八
岩野 泡鳴
Lesen Sie 猫八 (ねこはち) von 岩野 泡鳴 (いわのほうめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.513 Zeichen · 39 Bildschirme
と、主人は反駁した。
「いや、いかに商売でも、四角張っていくらで来てくれるかと出られちゃア、もう、なに、くそッ、勝手にしろという気になります、な。寄附なら寄附でようごぜいますし、出せるならまた黙って身分相当に出せばいいでしょう」
「そんな旧式なことアだめだよ。それよりゃア初めから何円以上でなけりゃア招かれない、そして貴族なら貴族のように平民よりもずッと高く出せと、前もって請求する方が今時はかえって見識だろう」
「しかし金銭のことを申すときたなくなりますから、な」
「それが今の芸人どもの旧臭味、さ!」
「どうせ今の芸人にゃア新らしい真似などはできません。奇麗に出てこなけりゃア、おそらく、たいていぴッたり断りましょう。ある時など、わたくしがはだかで鍬を運んでますていと、畑のところまで○○子爵からのお使いがあって、いつ、何時からという約束になりましたが、いくらやればいいのだと聴かれたので断然止めてしまいました。芸人は意気で生きてますから、な――その代り、気が進めば、ただでも行ってやります」
「それも悪いことはなかろう――ところで、高見君のやりだそうという養豚の事はどうなりました」