Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 174.521 Zeichen · 344 Bildschirme

Aozora Bunko

飽きない摂取があります。立派さにてらし合わされると、わかっていた筈のことの本質が更に又わかって来るという不思議がおこります。山にのぼるにつれ視野のひらけるように。わたしにとってその立派さは美味しさに通じているのよ。何と何とそれは美味しいでしょう。ああ、あなかしこ。

[自注12]竹早町のおばあさん――顕治が大学時代下宿していた家。

[自注13]アンポン、ブランカ――「アンポン」も「ブランカ」もともに百合子のこと。

九月二十四日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕

九月二十四日

今、うちの防空壕が九分九厘まで出来上って、職人がかえるので、お茶をのませようとして居ります。

いつ何をどうするのかと思って居たけれども、どうやら間に合いました、時間の上では、ね。このコンクリートの薄い枠が地下で(三四尺の泥の下)どれ丈の役に立つかは=実質上、どの位間に合うか、は未知数ですが。それがためされるのは遠いことではないでしょう。

十八日のお手紙ありがとう。金曜日に頂いて居りました。クライフはすぐ送りました、訳が下手で、座談的筆致の味が、一種ごたついた印象を与える傾きです。