Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 174.521 Zeichen · 344 Bildschirme

Aozora Bunko

そして、御苦労さまね、少しは楽におなりになって? と云う声の出ないのを、きっと残念に思ったでしょうと思います、自分の着ている上皮が、ちっともきれいな目に気もちいい色合でないことも、気をひけているのよおそらく。この頃本当にすこしましな封筒なんかなくていつも素気ない紙ばかりで。封筒については永年随分気を配って居りましたのにね。でもマアいいわ。わたしがつぎだらけの標準服をきていると同然で、なかみのたのしささえたしかならば、ね。

十二月十五日

さあ、やっと私たちの時間が出来ました。三日からきょうまでに、折を見てはちょいと書き、ブーとなってやめたり、用事で中断されてやめたりした七八枚分を、今やぶいてしまいました。原稿さえ、やぶいてすてることのないブランカにしては未曾有のことです。やっと今、ここは私一人。何とうれしいでしょう。

家に住む人をさがしていて、国は、日頃封鎖的生活ですから僕は思いつかないねエというばかりで、私がやっと見当をつけては連絡をし、ブーの間にあわてて来る人に会い、数日気をもみましたが、結局ないわ、今のところ。暮しがむずかしいから、みんな従来の自分の環境を大切にして、これまでいろいろもとでをかけて便宜をこしらえて来た周囲をはなれるのを不安がって居ります。