Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 174.521 Zeichen · 344 Bildschirme
こじつけながら一面の真実ですね、何故なら、彼は少くともすぽぬけを直感して神秘につかまらずにはいられない高さ迄は、人間喜劇の柱をのぼりつめたのですから。
この人間喜劇ということばも、おっしゃるとおりと思います。コメディアというものの内容の性質は、時代との関係で大したものね。シェイクスピアが悲劇をああいう形でかき、喜劇をああいう風に笑劇、ファースの要素を多くかいたということは、エリザベスの時代の鏡です。モリエールが悲劇として書かず、喜劇としてあれだけのものをかいた神経はフランスです。「悲劇」でない悲劇。
コメディア、フィニタという文句は、パリアッチョ(道化師)という極めて近代風なオペラの終曲の主人公のアリアです。妻に裏切られた正直なパリアッチョが、劇中劇で妻を殺してしまうの、そして泣くように歌います。コメディア、エ、フィニタと。見物は本当に自分たちの見ているのはコメディーでそれが終ったと思ってきいているという趣向よ。直哉の「范の犯罪」は潜在した殺意からのことをかいていますが。このレコードが実に面白いのに古物で、ひどい音なの。細君をやる女の声は素晴らしい美しさ、人間ぽさ、動物らしさ、女らしさです。