Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.810 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

私は十月一杯はどうしても動けないがそのうちに又折を見て、今度は短い期間お見舞に行こうかと思って居ります。お目にかかれば本当に本当によろこんで下さる。相すまない程うれしがって下さる。もうすこし近かったらねえ。でも十月以後にはどうしても一遍ゆくつもりです。そして行ったら野原と島田が負債のことで感情的になっているようなことのないように、よく大局的に話して来ようと思います。一人一人の生活態度に対して抱く批判と、家と家との心持とは一つものではないのだから。

私は一つ感想をかいて、それから又小説。国府津には、出征した従弟のことや何かで四日東京へ戻って前後七日と五日いたわけですが、それでも今度は『報知』の月評、『科学ペン』、『自由』とみんなで五十五枚ばかり仕事したからよかった。八月は体が苦しくて能率低下と思ったが、それでも八九十枚の仕事はしていました。しかし、私は様々沢山仕事をしている人の仕事の質をも考え、自分の仕事はどうかして質量ともに高めたいと切望します。同一水準で沢山かける、これでは悲しい、我々の年や業績の歴史から云って。やはりのろくても前進しなければ。