Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 112.810 Zeichen · 225 Bildschirme
これもよい修業です。M子は毎日よく働いて月給四十円になりました。うちで御飯をたべている。
この頃、二階の北の小窓から見ると欅の若葉が美しくて、美しくて。新緑の美しさは花以上です。お体は大丈夫なのでしょう? 近いうち、活々とした初夏の模様の手拭とすがすがしいシャボンをさしあげます。それらのものはここで新緑をうつしている皮膚の上にも。
仕事をすましたらお目にかかりに行きます。
[自注13]お久さん――埋橋久子。信州の人、目白の家で三年間位百合子とともに暮した。
五月六日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 目白より(外国風景の絵はがき)〕
五月六日。何というひどい風が吹いたことでしょう。きのう「山本有三氏の境地」三十九枚ばかり終り。本気で書いた。お体はいかがですか。私はこの二日ばかり前から一日二ヶのリンゴを励行しはじめました。一日に二つリンゴをたべて二年経つと体が変る。それほどよい。私はそれをやる決心をしたのです。努力して継続するつもりです。貴方もおやりになってはどうかしら。
五月十六日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 目白より(封書)〕
五月十六日 日曜日 第十四信
きのうの朝九時頃目がさめて下へ来て長火鉢の前のテーブルへ来ている手紙を見て行ったら、ハトロン封筒があり。