Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme
目下そういう工合。土の黒い色が段々あらわれて来るよろこびを感じつつ。その上に降る涙も、従って、涙そのものの滋養をもっているようです。
いつか余程以前、私が暮の形のことをいろいろ云っていたとき形態の問題ではないと云っていらしたこと、それが自分でわかります。生活というものの本質が、形態だけでない、と云い得るには、非常にはっきりとして自律のある態度が前提されるわけです。そして又有機的な微妙さで、おのずから形態もそれに準ずる。
ジャーナリスムとの接触のこと。消す、消されるのこと。あの手紙の中で云っていたことは、生活の経済上の必要の点から云って居りました。限度を知ることは元より。真の労作を築いてゆくことにしか、全面に自分を成長させるものはない。その限度を明瞭にした上で、かける一杯のところで、人間らしいものをかき、経済の必要もなるたけみたして行かなければならない、という意味のつもりでした。所謂外見的な面子を保つために、低い限度を自分の最大限として稼ぐ気は家のことその他毛頭ありません。でも最低五六十円はなくてはならない。あれは、その話。そして又真の労作というものもその現実性から見れば、それは単に発表し得ないということにだけかかってもいないわけですから。