Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme
私へは、書くことが家事に即さないのといくらか、かたくなるのね。写真、あなたの方へは送ってよこしますか。東京へと思うと何か気おくれがする(写真)と書いてあるので笑いました。父上の御一周忌くり上げたらよいと達ちゃん申していますが、これは予定通り決してくり上げません。そういうことにきまって、お母さんもお上京になるのですから。よしんば又五日ぐらい私が来なければならなくても、やはり六月六日がようございますから。
これから達ちゃんと寿江子に手紙かきます。寿江子は今主婦代理故、二十六日の夕刻ついて、それから御飯の準備ではこまるから、今日献立を云ってやっておくのです。
野原小母さんお見えにならぬうち、と大急ぎなの。冨美ちゃんがついて来て、私が二階にいたのでは何に来たのかわからないと思うでしょうから。
きょうはひどい風。晴天。二十一日にお墓詣りいたしました。隆ちゃんが宇品を立つ二時二十分ごろ。きれいになっていて、ぐるりの林の中には山つつじの薄紫の花が満開です。山々はどこもつつじの花盛り。賑やかです。その花を折りとってお墓に飾りました。只道が実にけわしくてね。岩根とごしき山をのぼり、まるで「平家物語」