Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme

Aozora Bunko

あれはあれとして、別にかきます。

御気分はいかがでしょう。割合照りつづけましたから、きょうの雨はやはり悪くないでしょうか。

マツ、あしたの朝そちらへ行ってかえる迄いてくれます。それで大助り。月末には越後の方から女中さん、見つかるかもしれません。本間さんの知っている手づるから。誰でもよい、いる人さえあれば。そして年よりのひとでなければ。どうかあなたも御安心下さい。越後のひとは、辛棒づよくそしてお金ためるのが上手の由。私の世帯も、もしその子が来たらまかしてお金持! にしてもらいましょうか。但、それが裏がえしに作用されたら相当閉口いたしましょうね。大笑い。

ね、私は心からねがっています、あした工合がわるくなくて、代理ではなくお会い出来るように、と。あしたはどんな花にしましょうか。青々としてたっぷりした鉢植えがあればようございますが。いつぞやの藤、お引越しのときお出しになってしまったでしょう。今小説の中では、一人の女が、雑司ヶ谷の雑木林のところを歩いて居ます。

六月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

六月二十三日  第五十五信

ようこそ! ようこそ! けさはうれしいおくりもの。