Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 374.755 Zeichen · 745 Bildschirme
私なんか氷よりお茶のあついのをのんで居ります。
明日火曜からどうなさるの。もしこの火木土がとべば、私はその間に図書館通いいたします。早朝に出かけて。図書館でも男のひとは上着はぬげますが、女は帯しめたままですからね。婦人作家でなくては、そして或る健全がなければ書けない展望に立って、この時代の鏡としての婦人作家の歴史だけは十分力を入れてまとめます。〔中略〕
いわゆる文学的素質というものはない人々によませ、わからせ、そして感じさせてゆく小説、そういうものを考えます。私はそういう点では「独自性」の反対のたちを多くもっているから。婦人作家の歴史にしろ、何かのきっかけでふとよみついた人が、ずーっと導れて明治というものを今日にまでいつしか見わたすところに出てくるという風なかきかた。読者にこびるのではなくて、普通の読書人のもっているいろいろのでこぼこ、弱さ、気まぐれ、そういうものを十分よく知りぬいて、一貫したものについて来させるだけの作家としての努力、それは、云いたいことをよくわからせようとする熱心さと比例するものであると思います。自分を分らすのではなく、そこに描かれていることを分らせようとする、ね。