Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.557 Zeichen · 426 Bildschirme
誰でもいきなりからそれが出来るものではなく、それの可能な人は前提として誠実さ勤勉の資質がいるとツワイクは云っているが、これは本当です。テレサは歴史の鏡にてらして未来を見とおしたというより、三十何年間の女王としての経験からマリーの悲劇を予見し自国の将来にも暗さを見たのでしたが。
これは私としては面白い本です。こんな目でわずかずつしかよめないが、よまない間にどっさり考えますから。歴史の波が或る人をのせてその人がのぞむのぞまないにかかわらず、歴史の突端におしあげてゆくという点からツワイクはアントワネットをかいているのです。
自分を知って自主の人として歴史に対応しそれに働きかけたのではない人として。平凡人として。自分の義務によろこびを感じ誇を感じ、常に自分の主人である人は、人々が自身にそれを希望しているより、現実には稀有ですね。
私にしろ、自分の条件が病気にかかりやすく、なおしにくく永びき、その点楽をのぞめないものと知りながら、その病気をもってゆく術は上手でなくて、癒してしまいたがってそういう単純な生活慾は通用しないことが何だか分っているくせに分らないようなところがあります。