Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.557 Zeichen · 426 Bildschirme
隆治さんへの小包のこと、よくしらべて見ます。
魔法ビンは、つまらない名をもっているわね、マホーの瓶なら、こんなにさがしてこんなに気をもんでいるぐみ頭の細君のために、手叩き三つ位で、一つはどこからか出て来たらいいじゃあないの、腰抜けねえ。時勢で通力を失ったと思えば可笑しく哀れね。国男さんまで動員してひねくっていますが、この節はああいう仕事をやって見ましょうと云うものがいなくて全く全く閉口です。むき出しのツルツルに籐のザルのついたのをそのまま使えるか、カゴをはずさなくてはいけないか、おしらべ下さい。すっかりすきとおしで見える目の大きい蛇ばらかごですから。もしよかったらそれをお送りします。大きくなくて三合せいぜいでしょうが。ビールビンは殆どのぞみなしよ。口のまとめかたその他困難の由。
家を引ぱって行くこと。規定で、その家が焼失しかけたとか、全く古くなってくずれかかっているとかいうのでないと手がつけられないのだそうです。かんとく官庁(警察の建築課)の首実検がいる由。そうしてみると島田のような事情のところは山手よりに家を買うしかなくなりますね、その家たるや法外な価です。