Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

Lesen Sie 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 215.557 Zeichen · 426 Bildschirme

Aozora Bunko

熱はいかがでしょう、二週間目に入りいくらか上るのではないでしょうか。

八月二十四日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕

八月二十四日

大して高い気温でもないのに、(午前九時八十四度)むして、汗がひどくて凌ぎにくいことね。

背中がさぞむれますでしょう、熱はいかがかしら。十二日頃から数えると、きょうで十二日、二週間目がそろそろ終る頃です。その病気は二週間目の熱が頂上で、三週間目はそれが持続しつついくらか下りはじめる也と入沢達吉さんの本にあります。そして、その時期に、腸出血や穿孔が起りやすいということもかいてありました。入沢さんは体重一キロにつき35カロリーの食餌を患者に与えて常に好成績であると云って居られますね。

ジャガいもの柔かく煮たのなどは、食べるときお箸でもう一度ねるようにして十分上れそうに思います。試みて御覧になったら? トマトは種子はよけてね。そして、乾燥玉子は、小児科のお医者はさけて居る位ですから普通の玉子煮(フワフワ煮)にしてからでないと上ってはいけまいとのことです、じかに召上ったりは大禁物よ。あれは調理する前二時間水につけておいてとくのですから。