Japanische Klassiker mit Furigana
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ごくちゅうしょうそく
獄中消息
大杉 栄
Lesen Sie 獄中消息 (ごくちゅうしょうそく) von 大杉 栄 (おおすぎさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.149 Zeichen · 114 Bildschirme
僕は出獄したらすぐに多年宿望のクロの『自伝』をやりたいと思っている。その熟読中だ。
枯川のイタリア語のハガキの意味はわからんと言ってくれ。保子に判決謄本とアナルシーと授業料とを忘れないように、ことに授業料を早くと伝えてくれ。留守宅のことよろしく頼む。マダムによろしく。同志諸君、ことに深尾、横田の二兄によろしく。さよなら。
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山川均宛・明治四十年十月十三日
きのう東京監獄から帰って来た。まず監房にはいって机の前に腰を下ろす。ホントーに「うち」に帰ったような気がする。
僕は法廷に出るのが大嫌いだ。ことに裁判官と問答するのがいやでいやで堪らぬ。いっそのこと、ロシアのように裁判もしないですぐにシベリアへ逐いやるというようなのが、かえって赤裸々で面白いように思う。貴婦人よりは淫売婦の方がいい。
裁判がすめば一とまず東京監獄へ送られる。門をはいるや否や、いつも僕は南京虫のことを思うて戦慄する。一夜のうちに少なくとも二、三十カ所はかまれるのだもの、痛いやらかゆいやら、寸時も眠れるものじゃない。加うるに書物はなし、昼夜時の過しようがない。わずか二、三日して巣鴨に帰ると、獄友諸君からしきりに「痩せた痩せた」