Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ごくちゅうしょうそく

獄中消息

大杉 栄

Lesen Sie 獄中消息 (ごくちゅうしょうそく) von 大杉 栄 (おおすぎさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.149 Zeichen · 114 Bildschirme

Aozora Bunko

一食一合七勺の飯を一粒も残さず平らげて、もう一杯欲しいなあと思っているくらいだ。要するに少しは衰弱もしたろうけれど、まず依然たる頑健児と言ってよかろう。

ただ月日の経つに従ってますます吃りの激しくなるのには閉口している。この頃ではほとんど半唖で、言いたいことも言えないから何事も大がいは黙って通す。これは入獄のたびに感ずるのだが、こんどはその間の長いだけそれだけその度もひどいようだ。不愉快不自由この上もない。

かくして一方では話す言葉は奪われたが、一方ではまた読む言葉を得た。ドイツ語もいつか譬えて言ったような、蛙が尾をはやしたまま飛んで歩く程度になった。シベリア※(始め二重括弧、1-2-54)ジョルジ・ケナンの『シベリアにおける政治犯人』の独訳※(終わり二重括弧、1-2-55)ぐらいのものなら字引なしでともかくも読める。イタリア語は本がなかったので碌に勉強もしなかったのだけれど、元来がフランス語とごく近い親類筋なので、一向骨も折れない。さて、こんどはいよいよロシア語を始めるのだが、これは大ぶ語脈も違うので少しは困難だろうとも思うが、来年の今頃までにキットものにして見せる。