Japanische Klassiker mit Furigana
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げんこんのしょうじょしょうせつについて
現今の少女小説について
宮本 百合子
Lesen Sie 現今の少女小説について (げんこんのしょうじょしょうせつについて) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.247 Zeichen · 7 Bildschirme
教科書よりも力のあるものだと云う事は忘れてはいけない事で、その読む人々の箇性を形ち造る一分子になる事を知らなければなりません。
少女小説の価値がもっとあがって一つの尊い作品として批評もされる様にならなければいけないものです。
極く楽観的なものと意志の強い立志伝的なものをまぜてそれ等のものが二十ある中に涙の出るものは六七あればいいんです。
悲しみと云うものは世のすべてのものより勝って微妙なものですけれ共少女小説のいままでのものに表われて居るのは必して考え深い悲しみではありません。
考えるねうちのあるだけの悲しみではありません。
たった普通の十三四または十五六の娘が必して尊い悲し味を味う事はしないものです。
若い子供達が悲し味を多く知ると云う事は私に云わせればいかにもいたましい事で又どうにかしてそうであらせたくないんです。
私は少女小説と云うものについて随分いろいろの事を考えて居ますけれ共又私の性質からそれに没頭してそのためにつくすと云う事は出来ません。
世の中にありあまるほどいらっしゃる少女小説の作者に申します。
失礼な申し分かも知れませんが若い娘共に只悲し味と云うものばかりほか注ぎ込んで下さらないのなら、どうぞ筆をお持ちになることをやめて下さいまし。