Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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びわこのみず

琵琶湖の水

中谷 宇吉郎

Lesen Sie 琵琶湖の水 (びわこのみず) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.773 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

土地が消えて無くなるわけはないから、一度開墾して耕作していない土地が、二十二万町歩あることになる。

もっともこの種の統計は、非常に杜撰なもので、かつ統計の目的によって手心が加えられ易いので、この数字をそのまま信用することは出来ない。しかし万更の嘘でないことは確かであり、かつ不耕作地が案外沢山あることは事実である。民間の玄人筋は、それを少なくも十万町歩と見ているようである。表向きは二十二万町歩と出ているのであるから、それを十万町歩と見るのを、過大評価とはいえないであろう。

そうすると可笑しい話になる。十万町歩の耕地を作付しないで放っておいて、新しく別に五万町歩とか六万町歩とかを開墾し、それに一億円とか二億円とかいうような莫大な金を使うことになるからである。そんな馬鹿な話はあり得ないと思われるが、不耕作地のあることは事実であり、開墾に金を使っていることも事実であるから、どうも仕方がない。小便をしている間に、その三十万倍もの水が蒸発するのは怪しからんと言ってみても、蒸発するのだから仕方がない。

X君のような男に言わせたら「不耕作地に作付しても拓殖費は出せないよ。