Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme
先生は「自分は老けてしまう」と言って承知しない。先生は自分が煮え切らないのをみて、もう自分や蝶子のいる学園には勤まらないから辞職をするとさえ無茶を言い出した。自分は宥める。先生は言い張る。ついそんなことで暮にまで押し詰まり、うやむやのうちに先生は東京にいるのも面白くないといって年内からスキーに行かれたのであった。
だが、正月にもなり、昨日来た先生からの手紙によると、先生は赤城の麓の実家へ戻っている。そして、そこでこの事件が何とか片付かないうちは、永遠に学園へは帰らないと告げ知らせて来た。先生は書いている、もはや東京も学園も自分にとっては憂いところになったと――。
わたくしは、葛岡のこの長咄しの終りに一まず、ほっとしながら、ごく大体の上からわたくしが感じていた葛岡対先生、そして、この二人に対してのわたくしの関係が、思いの外、深く縺れ爛れているのに愕いた。嘗て櫟林の川上の乞食から聞いた殆ど決定的に安宅先生が学園を去るということゝ、吉良や義光ちゃんが校長先生から聞いて来たところの安宅先生は一時の出来心から学園を去るとはいったが、直ぐその考えを翻えしてしまったという校長先生の保証の言葉との間に立ってわたくしはその真相が全く掴めなかったのに、いま決定的に悲観説が明になって来たので異常なショックを覚えました。