Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme

Aozora Bunko

「どうでもいゝや」

わたくしは池上に嫉妬の枷でぎゅう/\締めつけられながら、ついに思い切った反噬もせず、他愛もない形で二月も過ぎ三月も過ぎ、とう/\四月の悩ましき春を迎えかけましたのはざっとこういうわけであります。

わたくしはかような訳の判らぬアンニュイな気持を捨鉢に朝飯の膳へ托けまして、

「もう毎朝、三州味噌のおつけにも飽き果てた」

と言いましたので、池上は、「それじゃ当分、馴染の西洋料理店に話でもつけて、イギリス風の朝飯でも運ばせることにしよう。それなら気も変るだろう」と言いました。

この寮の庭は京都の建仁寺塔頭の一つ、霊洞院の庭を摸したという話です。もちろんずっと小規模なものであり、何代かの手で部分部分に模様替えもされて、殆ど原庭の面影は留めていないのでしょうけれど、そんなことに関係なく、濶達で派手な感じのするところはわたくしは好きです。それは度々の修復につけても代々、小堀遠州家の造庭家の心づかいによって江戸中期以前の雰囲気が遺されているからなのだと池上は説明しました。

池の上手の方に、真ん中に朽ち穴のある柴の橋が通っています。わたくしが以前その先に石ばかりの中之島かと思ったものは近づいてみますと、それは対岸の築山の裾が池に臨むそこのところにある出岬で、この大石の出岬から女の足でも一跨ぎ出来る渓流を