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Japanische Klassiker mit Furigana

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しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme

Aozora Bunko

ところが池上のこの相談の与り方は、先日といい今日はいよ/\、不思議なくらい熱のないものでした。それに気付いたわたくしは、相談が纏って嘉六が帰ったあと、そのことを池上にこういって訊ねてみました。

「はじめあんたは、まわりのものから強いられる旧套な生活に反抗するため、わたくしを自由結婚の相棒にして、通俗や常套の鼻を明かそうと企んだのでしょう。もっともその相棒としても、その企てを遂行するに足るだけの愛の衝動を起さす女でなければならないとは、あんたがわたくしに対して言い添えた言葉でしたけれども。

ところが今度は、逆に向う側が聯合して、あんたの望み放題の結婚になぞえに賛成して来ましたから、あんたはその遣り口がまた、気に入らないのでしょう。却ってそれをお冠せのものにも受取られるのでしょう。それであんたは、不機嫌なんでしょう。天邪鬼のあんたの事だから、きっとそうに違いありませんですわ」

すると池上は諾いて、

「それもある。確にある。しかし、より大きい、熱のなくなった理由がある。これは何ともしようのないものだ」

そして池上は、全く途方に暮れた顔になって言い出しました。