Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょうじょうるてん

生々流転

岡本 かの子

Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme

Aozora Bunko

いたそうです。わたくしの子柄の様子を見に、秋祭りの招待に事寄せて、わたくしを観察したのですけれども、結果は取止めになったのだと、しまはわたくしに言い聞かせました。それにしても、父が夫人の計画に常に反対していた気持ちは一通り判るようですけれども、はっきりは今だに判りません。本邸へ引取られて後のわたくしの憂き目を察したものでしょうか。そのくらい察しが深ければ妾の母の家に置いたまゝで育って行くわたくしの将来のことに就て何とか一言ぐらい母にでも注意か希望が述べられていてもよさそうなものですのに、母は一向そんなことは聴かないと申します。

そして最後に会ったとき却って何だかわたくしの生命に取縋るような妙な言葉だけわたくしの胸に残されては、わたくしはいくら好きだった父でもあんまり勝手だと思いながら、やはり憐れな父という感じがしまして負担を背負って行く気持にならないわけには行きませんでした。

母はまた、ふだん何の真味の親娘の愛情も持たない癖に、奪われそうになった子が手に戻ったとなると、ちやほやして上機嫌になるとは、何が何やらさっぱり判りません。

父はその後だん/\床につくようになり、一年足らずの翌年の夏に歿くなりました。