Japanische Klassiker mit Furigana
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しょうじょうるてん
生々流転
岡本 かの子
Lesen Sie 生々流転 (しょうじょうるてん) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 297.521 Zeichen · 586 Bildschirme
安宅先生はこれに就きましては、いのちの手綱を求めるなぞというようなことを言って、自分は奥山に入りわたくしには川のほとりを示されたりしましたが、わたくしはそんなものを強いて求めたくもありません。世の言葉にすら五日目の風、十日目の雨、めぐり来ればその月日には変化の捌きが振り向いて来るのが順当、巡って来なかったらおてんとさまが暫時怠業してるのだと思えと言っております。結局、大ようにたかを括りながら、気取ったニヒリストにもならず、安易なエピキュリアンにもならずお御籤の筒のように自分の中に在る何物にまれ、掴まれて振り動かされ、偶然の穴の口から出る卦を必然のものとして次に動こうと待ち構えているだけでございます。
家では老婢の島が歿くなってから女中は置きません。それでわたくしは母に代ってエプロンをかけて炊事もすれば洗濯もいたします。朝は人より先きに起き、飯櫃の蓋の簾から炊き立ての御飯の親密な匂いをさせ、丸盆を取って母や嘉六に給仕もいたします。
「朝顔屋から朝顔鉢を買って、朝ご飯を食べるチャブ台から見えるようなところに置いとくなぞとは、蝶子さんもだいぶ世帯を仕済して来たね」