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Japanische Klassiker mit Furigana

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せいぜんしんごのこと

生前身後の事

中里 介山

Lesen Sie 生前身後の事 (せいぜんしんごのこと) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 41.804 Zeichen · 83 Bildschirme

Aozora Bunko

ことにした、それから口絵は小川芋銭氏と井川洗※(「厂+圭」、第3水準1-14-82)氏に頼むことにした、三度刷位の木版に注文して芋銭氏にはお地蔵様を描いて貰い、洗※(「厂+圭」、第3水準1-14-82)氏には竜之助を描いて貰った、それを都新聞の木版彫刻師に頼んで刷り上げ、そうして製本に廻したのである。

製本の好みとしては、紫表紙和綴にして金で大菩薩峠の文字を打ち出すことにしたが、これがなかなか思うようには行かなかった、製本屋も本式の大量製産をやる店ではなかったので、なかなか迷惑がったようであるし、自分も亦全く無経験者だから随分奔走した、それから美濃紙の買入についても本郷神田辺の紙屋を一軒一軒自分で聞いて歩いて品があると云えばその店へ坐り込んでその紙の質を一枚一枚吟味して見たりなどするものだから、紙屋でも苦い面をするようだったが、こっちはそれに気がつかなかった、そうしてあちらの店で一〆買い、こちらの店で一〆買って、可成質の違わぬものを買い集めたものであったが、その経験によるとたしか一〆が三四円程度であったと思うが、それでも店によって一〆について一円も相場が違う