Japanische Klassiker mit Furigana
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がしつのことば
画室の言葉
藤島 武二
Lesen Sie 画室の言葉 (がしつのことば) von 藤島 武二 (ふじしまたけじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.774 Zeichen · 16 Bildschirme
苦心は誰でもするが、その苦心がすっかり醇化されることは非常に困難である。如何にも天衣無縫らしく見せかけてあるが、実は方々に縫い目が見えているというような場合が案外に少なくないものである。近来若い人達の間にしきりに天衣無縫という言葉が安直に取扱われているようだが、その実どうかと思われる場合が多いのはどんなものであろう。
古い時代の大画家はもちろんであるが、私はその意味で、ピカソでもボナールでもドランでもそれぞれ立派な仕事をしていると思っている。少なくともその素晴らしい熱意には、大いに学ぶべきであろうと考えるのである。
若い人達の仕事を見ると、何れもなかなか巧妙にやってはいるが、一列に自分自身の熱意が未だ足りないということを感じさせられる。ピカソに学ぶのもよいが、ただ画面への追随として終っては無意味である。ピカソに学ばねばならぬのは、むしろその画面の裏にかくされている彼の逞しい熱意を見ることにあらねばならないと思う。
熱意が足りないということは、同時にエスプリが足りないということである。何だかんだと迷っていることである。口ではイデオロギーを称するが、本当は未だよく解っておらぬからである。